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写真は、2012年より「共生」をテーマに撮影を続けている長期的なプロジェクトの一環です。

日本にある自然のなかで、そこに暮らす人々や動物・植物などの関係性に興味を持ち、その一つひとつの繋がりを探求している。

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Symbiosis シリーズ​001~005までを一つひとつまとめた写真集です。

自作で製本しています、どこか不器用な部分があるかもしれません。

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​URASHIMA

   香川県・荘内半島。私が初めてこの地を訪れたのは2003年の夏だった。当時、各地の灯台を目的地に旅をしていた私は、荘内半島 にある仁老浜へたどりついた。荘内半島は、日本童話 で有名な「浦島太郎」ゆかりの地と伝えられ、この仁老浜では太郎が老人になったあと、余生をおくった場所と伝えられている。荘内半島の灯台へ行くには仁老浜から続く道があり、そこから約40分ほど林道を歩くとたどり着く場所にあった。夏の炎天下の中、灯台から疲れ果てて帰ってきた私を、仁老浜に住む一人の男性が家に招き、昼食をご馳走してくれることに。居間には彼の家族が集まっていて、そこには生まれたばかりのお孫さんがいた。私はお礼として家族写真を撮り、旅が終わってから写真と御礼の手紙を送り、そのことがきっかけに私たちの文通が始まった。彼からの手紙には、子供たちの成長、畑や海の様子をはじめ、 朝早く漁に出る船、四季折々の景色や花、瀬戸内海に沈む夕日といった穏やかな日常が綴られ、手紙が届く度に荘内半島の景色を想像し、そこから流れ出る静かな時間を楽しんだ。年に数回の手紙のやり取りによって、互いをゆっくりと理解しあい、いつの間にか家族のような温かさを感じるようになっていた。それから8年がたった2011年の夏、私は再び仁老浜へ向かった。

写真は2011年の8年ぶりの再会と、その後6年経った2017年に訪れた時に撮影したものになる。子供たちの成長と、変わらない村の景色、まるで時間が進んでいなかったかのように、あの頃の私にもどっているような錯覚をした。

この写真は二老浜の暖かい家族との出会いから始まった長い年月をかけた短い時間の記録写真。

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Bio

Biography

写真家  京嶋 良太

1979年2月、山梨県生まれ。現在、神奈川県に在住。
2001年より1年間滞在したオーストラリアの雄大な景色に感化され、帰国後に写真の道へ進むため上京する。その後、数年のアシスタント経験を経て2007年に独立
2014年、世界中で活躍する様々なアーティストに焦点を当てたアートマガジン「MONTEM」の制作に携わり、近年は2012年より撮影を続けている「Symbiosis」のプロジェクトに力を入れ、日本の豊かな自然とそこで暮らす人々や生息する動物・植物などの関係性に着目し、その一つひとつの繋がりを探求している。



主な活動では2015年に個展「URASHIMA」(新宿・大阪ニコンサロンJuna21)、2017年に個展「静けさの先にあるもの」(銀座・大阪ニコンサロン)を開催。2019年では第八回EMON AWARD ファイナリストに選出。2021年に個展「流れる響きのなかで」をギャラリーふげん社にて開催、2023年1月に個展「風の痕跡」をSony imaging galleryにて開催。




 
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© 2020 photographer RYOTA KYOSHIMA
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